マインドマップの思想と原点
マインドマップは、トニー・ブザン氏が「脳をより良く使う方法」を研究する過程で発明されたものです。
このため、人間の脳機能に自然な形で対応する表記を行うことを信条としています。
通常のノート法より記憶力の上昇や、新しいアイデアが湧きやすい、
複雑な事項が理解しやすい等のメリットが生まれるのは、
まさに脳機能に沿った表現であるからと言えるでしょう。
このため、マインドマップ、およびマインドマップを基とするメモリーツリーを利用する際、記述方法の裏に隠された脳機能との関係を理解することで、より大きな効果が望めると考えられます。
放射思考
人の脳は、情報と情報を繋ぐことで思考や記憶を行います。
ある一点の情報に着目した場合、その情報から織り成される情報の連結の様子は、まさに放射状です。
この様子を放射思考と呼びます。
例として、仕事で疲れたので、休憩することを考えたとしますね。
この瞬間、あなたの脳では、「疲れをとる」ということを中心に、放射状に情報の連結が行われていくわけです。
(下図参照)
まず、方法として「甘いものを食べる」「睡眠をとる」「温泉に入る」「散歩をする」等が脳内の情報としてあれば、それらが連結されて思い浮かぶことになります。
そのうち、仕事中のちょっとした休憩ということで、自然と「甘いものを食べる」に着目したのであれば、甘いものとして脳内で関連づけられているチョコレートやアイスクリーム等が頭に浮かび、脳はさらにその先の情報へと連結を続けるでしょう。
そして、これら多くの情報のなかから、現状と照らし合わせて最適な手段を選択することになるのです。
このように、脳内では、一つの事項から放射状に思考が行われていきます。
そして、この放射思考をそのまま記述した上の図が、マインドマップ、またはメモリーツリーと呼ばれるものなのです。
ゲシュタルト(全体性)
人間の脳は、ある事柄について考える時、その全体像を求めます。
この性質自体は広く知られていて、マーケティングやセールスでもよく利用されています。
情報の一部を示して「続きはこちらから」などといったやり方は、まさにこの性質を利用したものです。
人は、情報の一部だけを見せられると、その全体像を見たくなるのですね。
先に書いたように、脳は情報と情報を繋げて思考するものですから、情報がどこにも繋がらないで離れ小島になっていると都合が悪いのです。
逆に、全体像が見え、ある情報が全体像のどの部分に位置しているかが明確になれば、必要な時に、その情報をすぐに利用できます。
マインドマップでは、一枚の紙で全体像が見えるように記述しますが、それはまさに、脳のこの全体性に関する性質を利用するためといえます。
連想と意味ネットワーク
これまで書いてきたように、人間の脳は情報と情報を連結して思考を行います。
マインドマップを記載する際は、文章ではなく単語、できれば図を記載しますが、それは、その一点の情報からの拡がりを持たせるためです。
人の記憶の一種である意味記憶を表すモデルとして意味ネットワークというものが存在しますが、この概念もマインドマップの概念にとても似ています。
例えば、「タマは 猫である」と定義します。
この時、脳内の情報連結回路では、「タマ」→「猫」という連結が行われます。
さらに「猫は 動物である」「動物は 生物である」と脳内で連結が行われていれば、下記の関係が成り立つことになります。
「タマ」→「猫」→「動物」→「生物」
そして、もし、「タマは生物か?」との質問がなされれば、上記の連結回路を通って、「タマは生物である」と結論づけられるのです。
この様子をメモリーツリー風に表記すれば、下図のようになります。
![]()
つまり、メモリーツリーの一つ一つのツリーは、脳内の意味ネットワークに対応していると考えて問題ありません。
イメージ化
視覚情報は、我々が意識していない部分まで含め、実に多くの情報を含んでいます。
マインドマップは、一枚の紙に書かれた一つの図と考えても良いです。
脳内の情報を視覚化したこの図が、記憶や発想の力をより引き出すことになります。
図は、言葉で表そうとすると、原稿用紙何枚分にもなるような情報を含むことがあります。
マインドマップを書くルールとして3色以上を用いるというものがありますが、これは「楽しい」という情報をマインドマップ内に埋め込む意味もあるのです。
カラフルな図は見ていて楽しいです。
そして、脳は楽しいことを受け入れやすいのです。
もし、この記事がお役に立ちましたなら、こちらをクリックしてランキング応援願います。
ありがとうございます。あなたの応援が私の励みです。
▼スポンサードリンク
カテゴリー:1.マインドマップとは
コメントを投稿する
(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)

